乗鞍山麓 五色ケ原ハイキング 1

永年、未踏の秘境として守り続けてきた五色ヶ原は、開発の手から逃れ、その原生林を守り、景観を守り、さらにそれを護る人の手により2004年より一般に公開されました。
今回はそんな秘境の地へいつもの山仲間(総勢46名)と10月21日〜23日に行ってきました。入山については規制が厳しくしかれていて、ガイドがつかないと単独では入れません。

10月22日(日)
        滝めぐり カモシカコース
現地ガイドの案内で「五色ヶ原案内所」を出発し、点在する滝と渓流を巡りながら「出合いの小屋」までブナ・ミズナラ・サワグルミなどの広葉樹を見ながら6.7kmを8時間で歩く。アップダウンを繰り返し、足場の悪い道や急斜面など結構緊張する山歩きです。 ちなみに★★★★コース


さあスタートです。
7:10 登山口出発(標高1,360m)
ミズナラ,ブナ,コシアブラ,シラカンバなどの広葉樹林帯の中の登山道を、我がグループ8名ガイドさんを先頭に落葉の絨毯の上をゆっくりと進みます。

      
植物のことなどガイドさんの説明を聞きながらしばらく行くとおおきな木(ヨグソミネバリ(ミズメ)の大木)に到着 
根が地上2mぐらいからはりだし木を支えているさまはなかなかの風格です。ナナカマド,コシアブラなども着生しています。
しばらくして、緑の苔が雰囲気の良い水場黄檗之水場(標高1,400m)8:00 に到着。
ここでは自然のミネラルいっぱいの水を賞味。
所々にある水飲み場には木の升が備え付けられており、さりげない心遣いが感じられる。

                 
腐葉土の道はいつしか岩場へと姿を変え岩塊が現れたころ、静寂の中から滝の轟音が聞こえ、最初の滝「久手御越滝」が見えてきた。8:50 久手御越滝(標高1,500m)
落差約58mの優美な女性的な滝。滝のシャワーがふりかかりマイナスイオンを身体一杯浴び心身爽快。

      
この後は、岩場の険しい道を登りコースの最高地点である牛首を目指す9:30 牛首(標高1,620m)到着。
峠を越えしばらく下ると一枚岩から流れ落ちる大きな滝が樹間から垣間見えた。2箇目の滝「池之俣御輿滝」
急斜面をジグザグに降り丸木橋を渡った先で一枚岩から流れ落ちる大きな滝を仰ぎ見る。その景観はまさに大自然・・・・という感 10:15 池之俣御越滝(標高1,450m)

      
滝からひと登りすると柱状節理の岩が現れる。11:00 炭木岩(標高1,480m)である。炭の形に似ていることから「炭木岩」と命名されたと言う

      
きつい急登を克服すると尾根上の小屋に到着。11:30 烏帽子小屋(標高1,500m)
休憩・避難小屋です。なんとなんとこんな山の中なのにエコトイレでウォシュレット付き。吃驚
ここで紅葉を眺めながら昼食タイム。

      
昼食後、サワグルミの群生する湿った土の沢へと入っていく。その名も沢胡桃沢と呼ばれるこのあたりは、なだらかで歩きやすい。
と思ったのもつかの間、道というよりは壁と言った方がよい程の急斜面!ここはネズ壁と呼ばれているこのコースの難所で足下を注意しながら下る。下りが苦手な私は必死。
しばらく行くと大岩壁を流れ落ちる壮大な滝が目に飛び込む。
本日のハイライトであり、本コースのハイライトでもある「青垂滝」到着13:00(標高1,420m)
しばらく上から眺めた後、滝下まで降りて今度は下から見上げる。
柱状節理の壁に流れ落ちる滝は実に壮大だ!!しばし声も無く見とれる。青垂滝は雄滝(勇壮)と雌滝(優しい)に分かれている。

      
ここから足場の不安定な道をひたすら歩きさらに林道を横切り木道を進み15:00 布引滝展望台(標高1,400m)へ
展望台からは正面に布引滝が見える。
美しく紅葉した間から見える滝がまたまた一枚の絵のよう・・・・

           
今日のコースでは,この滝は上から眺めるだけで下には降りない。
明日の池コースでのお楽しみ!
木道を通り15:20 終点の出合い小屋に到着(標高1,410m)
丸太を切りぬいた船?の中に流水に浸された とまと があり登山者にふるまわれた。真っ赤なトマトを頬張り、爽やかな風に吹かれながら、満足感一杯 おつかれさま
明日は池めぐりコース(^^♪  お楽しみ♪♪