乗鞍山麓 五色ケ原ハイキング 2

 10月23日(月)
      池めぐり シラビソコース
乗鞍岳西側中腹の緩やかな斜面に展開する多数の池と滝,湿原,亜高山針葉樹林と夏緑広葉樹林の色分けがはっきりした森林など、バラエティーに富んだ自然を巡りながら7.3kmを8時間で歩く。
       今日もまた★★★★コース

昨日は疲れた身体を、温泉と美味しいお料理とそれにご褒美の○○○でリフレッシュ
心配したわりに身体も重くなく目覚めたが、気になるのは天候! 
昨夜半から雨がシトシト<(_ _)> おまけに本日の予報も 雨 雨 雨  ああぁぁぁ〜〜 なんたること
しかし今朝は雨は止み曇り空、晴天は無理としてもこのままでいってくれ・・・・・とかすかな希望を持って5:50ホテルを出発、昨日と同じ五色ケ原案内センターへ
朝食を済ませガイドさんと合流し、説明を伺った後、用心のため雨装備(カッパ,スパッツ)もバッチリと出合い小屋までのマイクロバスに乗る
8:00 出合い小屋出発(標高1,410m)
準備体操をして、池めぐりに出発で〜す
山道の地面は絨毯の上を歩いているようにフワフワで気持ちよく、足にも優しく感じられ、快適に前へ前へと進めます。渓流を眺めながらしばらく行くと面白い まどぎ 発見 8:30
地元の人は輪状になった木を「まどぎ」と呼ぶそうだ。そして、神が宿る木として大切にするという。
      
倒木の上に苔が付着し、昨年訪れた屋久島のもののけ姫の森を思い出しながら進むと樹間越しに雌池が見えた。8:30 雌池
コメツガ林を過ぎ、シラビソの林の中へと入り、登下降を繰り返し,冒険気分の吊り橋を渡ると民話に出てくる日雇声滝の滝見ポイントに到着。水の勢いがすごい!
9:20 日雇声滝(標高1,510m)
      

日雇声滝の由来
集落の山奥から御料の桧材を川出しした。この材木を伊勢へ出すために川出しする人夫を川日雇と言った。日雇の人たちは上流から木遣りをうたいながら材を流して来た。しかしこの滝があることに気がつかず、ついにこの滝で八人の日雇が死んだ。この滝の音は,日雇の木遣りの声がするといわれている。そして、滝の名も「日雇声滝」と呼ばれている。(配布された小冊子より引用)

9:45 伏流水が湧き出ている籠尾清水(標高1,520m)で小休止。
ここで前のグループと一緒になりおしゃべりしたりおやつ交換をしたりして楽しいひとときを過ごす
しばらく行くと、コメツガ林の中にひときわ目立つ大きな岩の塊が現れる。よく見ると中央の岩の窪みに観音様が浮かび上がっているように見える。その昔乗鞍信仰の行者さんが「手彫りしたのかも」と言われている 10:15観音岩
      
クマイザサが繁るシラビソの林を抜けると林道に出る。クマイザサは葉っぱがその名の通りの9枚の葉がついているものを見つけると幸せになる(四つ葉のクローバみたい)とのガイドさんの説明にみんなキョロキョロ・・・・・・・その甲斐あってのちにやっと発見(^o^)丿 なにかいいことあるかな(^_-)-☆
林道を少しだけ歩いて「わさび平湿原」の入り口に到着
ここで先行していた添乗員のお迎えがありグループごとに記念撮影
10:40 わさび平湿原(標高1,600m)  木道からは乗鞍岳の稜線もバッチリ 
                 
湿原なので環境を傷めないように木道が作ってあり、木道脇の植物を観察しながら蛇出谷橋を渡り岩魚見小屋に到着 11:00 岩魚見小屋(標高1,600m)
ここも昨日同様りっぱな休憩小屋。中には汗をかいた身体を冷やさないよう暖炉に火も入っていた。もちろんエコトイレも完備している。  少々早いが昼食
しらべ沢へと進むこのあたりは、紅葉真っ盛りのカラマツ林、落葉した道は黄色の絨毯を敷き詰めたよう・・・・とてもロマンチックで誰でも詩人になれる。はらはらと落ちるカラマツのシャワーを浴びながらしらべ沢へと進む
       
伏流水が集まりだんだんと水量が増していく渓流の美しさに、ガイドさん曰く奥入瀬で〜す と
なるほど なるほど ほんとに、これはプチ奥入瀬だわ〜 
苔むした沢が美しく、渓流にはあちこちに岩魚も見られ快適なハイキングです。
1:00 シラビソ小屋(標高1,490m)到着
シラビソ小屋を出発し、20分もすると澄池ですが、水がなく池かどうかも分からない状態。ちらりと見て次の濁池へと進みます。
濁池も水はありません。このあたりは熊の聖域だそうで、ちょっと緊張して、きょろきょろ辺りを見回しながら歩きましたが、残念ながら(?)熊には出会いませんでした。でも熊の爪あとがくっきり残った木はありました。
13:40 濁池 標高(1,490m)
枯れた濁池の底を歩きます。立ち止まり池底から眺める紅葉は錦の衣装をまとったように美しい
      
14:00 雄池 (標高1,430m)
南側が海底隆起地盤、北側は烏帽子岳の噴火溶岩台地に挟まれた珍しい地形の中にありました。思ったほど大きくはなかったが湖面に写る逆さ紅葉も楽しめた。
ここは乗鞍岳を眺めるビューポイントで乗鞍岳も樹間から眺めることもできました。
      
14.50 横手滝
ダケカンバ,コメツガ,シラビソの林の中を通り地面から伏流水の音がするようになった所で横手滝が見えてきた。かなり迫力のある音を立てており、水量も多く豪快!
ここから次の布引滝へ進むには、横手滝を右に見下ろすところにある垂直のような階段を降りていくのだ。
怖いよ〜 大丈夫かなぁ〜 不安一杯m(__)m
とその時「怖い人はいませんか」とガイドさんの声、「はぁ〜い」と手を上げたのは私だけホホホ どうなることやら・・・・・でもドキドキしながらガイドさんのアドバイスに従い無事降りられたので一安心 (^o^)丿
その後激流にかかる吊橋も渡る。写真を映したかったがそれどころで無かったのが残念。
今でもこころ残り。
そこからまた滝壺近くまで降りる道が狭く,滑りやすいので要注意です。慎重に!慎重に!
滝壺近くから見る布引滝は扇を開いたように美しくいつまでも見飽きることのない滝風景です。
布引滝の隣には桜根滝。滝が奏でる二重奏です。絶景!
15:10 桜根滝と布引滝を鑑賞
      
この後、布引滝の展望台まで登り、また樹間からの滝を見る。昨日も観たがやっぱり素晴らしい!
                   
十分に満喫したあと無事出合い小屋到着 15:30 
       乗鞍が育んだ自然景観に感動  
      お世話して下さったKさんと同行して下さった友に 感謝! 感謝!
              ありがとう(^o^)丿